ちょうど10年前の詞だ。
これはあの頃ちょっと近未来的なイメージで書いてみた作品だった。
それからちょうど10年。
近未来と呼ぶにはまだ早いかもしれないけれど、あの頃は10年先なんてちょっとした近未来だったかも知れない。
世紀だってまたいじゃうし。

 とは言え、10年経って周りをみわたしてみると、あの頃の近未来にいるような感じはたいしてしない。
いろんな便利なものはまわりに溢れてきている。
携帯電話なんかみ〜んな持ってるし、パソコンも一家に一台。
なんと言っても自分が二人の子の親父になっている。
かなりビックリだ。

 近未来というコトバの中にあるイメージはそういった日常の変化ではなく、もっと一足飛びなイメージがあるのはやはり映画や小説のせいだろう。
映画などの中の近未来都市の姿などは、そこまでの途中を想像させないから一足飛びのまま近未来のイメージとしてインプットされる。
無機質な色合いのビルや街。
「ここに生えてなさい」と命令されたように追いやられた緑色。

 そんな近未来の都市になったとしても、そんなコトはどうでもかまわない。
ただ、そこに生きる人たちの気持ちまで、そんな近未来の都市みたいな表情になってしまわないことを、金曜の深夜、ドカンと夜空に浮かび上がるまだまだ場違いな感じのする六本木ヒルズの森タワーを見上げながらちょっとばかり考えた。
もちろん酔っ払った脳ミソで・・・・ですけど。


関連リンク
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もう誰も眠れない
作詞 前田たかひろ
作曲 吉澤瑛師
編曲 吉澤瑛師
プロデュース  
TPD DASH!!
発売元 Epic/Sony Records
発売日 '94/5/1
album
「[Just]FINE 〜Cha-DANCE PARTY Vol.8」