こういった詞は実は僕にはかなり珍しい・・・と自分で思っている。
なんかこう恋愛ドラマ&バラード風とでも言おうか・・・歌謡曲っぽいと言おうか。
郷サンが歌うということと、曲やアレンジのイメージからあまりぶっとんだ感じの歌詞はいくらなんでも合わないと思って、思い切ってあまり書かないタイプ、恋愛ドラマ・モノに敢えてしてみた。
ドラマといっても、まぁ時間的には信号が赤から青に変わるまでのほんの数秒で、そこにそれまでのドラマは各自想像してください的な感じですけど。

 郷サンの声というのは、イメージもさることながらやはりドラマティックな感じがする。
濡れているのだ。「アチチ」(ってタイトルじゃないんだけど・・・)みたいなノリノリ・アップテンポもカッコいいのに、こういったミディアムや・スローバラードもこなしてしまうのは、やはりあの濡れた声のせいだろう。

 さて、この歌詞のような偶然ってのはあるんだろうか。
「crossing」・・・・交差点。
交差点ってことは当然、「点」である。
線と線の交差するところだから、たった一箇所しかない。
どちらかが少しでもタイミングをはずしてしまったら、
交差しないわけだ。
この場合も彼の車が信号無視して、止まらなかったら信号待ちしていた彼女に気がつくこともなかっただろう。

 そういったコトを偶然と呼ぶか、奇跡と呼ぶか、運命と呼ぶかはその後の処理の仕方によってくる。
でもまぁこういった場合、出来れば偶然ということで片付けたいものだ。
なぜかというと、いくら本人が奇跡だ!運命だ!と騒いだところで周りから見たら、ただの「未練」としか思えないわけだから・・・・。
終わった恋にふり向くのは、敗者の証拠ですからぁ〜残念!!・・・っていつまでこのギャグを使ってしまうんだろうか・・・・。
さらに残念。


関連リンク
「おなじ道・おなじ場所」(No.0044)
「誘惑」(No.0079)
「リスク」(No.0160)
「crossing」(No.0184)

crossing
作詞 前田たかひろ
作曲 HAPPO
編曲 岩本正樹
プロデュース  
郷ひろみ
発売元 Sony RECORDS
発売日 '98.6.20
album「心のカギ」