「前回のよりイイヤツじゃなきゃダメだよ」
これがこの詞の仕事をもらったときのプロデューサーの言葉だった。
この歌を歌ってる八木田麻衣ちゃんは東京パフォーマンスドール(以下TPD)で活躍していて、ココでも前に紹介した「キミはボーイフレンド」という歌も歌っている。
このプロデユーサーというのは、当時TPDを一手に引き受けていたエピックソニー(当時)の清水彰彦さんで未だにボクのこの業界での恩人のひとりなのだが、当時ろくに仕事のなかったボクをTPDで起用してくれたなんとも慈悲深い^0^お方なのだ。
そんな清水さんが、「これはイイ!!」って言って使ってくれたのがTPDで初めて採用された「キミはボーイフレンド」で友人の作曲家HAPPO氏とじかに持ち込んだというシロモノ。
それ以来清水さんはボクらにTPDの仕事を依頼してくれていた。
そんな中、清水さんに呼び出され、詞をつけてみてくれといわれたのがこの曲。
初めて聴いた時、なかなかかっこイイ曲とアレンジでこのかっこよさっていうかポップ感はぜったいにこわしたくない感じがしたっけ。
で、かなりはりきって自宅へ帰ろうとした別れ際に清水さんが放ったお言葉がコレ、
「前回のよりイイヤツじゃなきゃダメだよ」・・・である。
前回の「キミはボーイフレンド」を起用し、当時のボクにとってはかなりの褒めコトバを浴びせてくれた清水さんのそのお言葉である。(・・・っていうかキビシイプレッシャー以外何者でもないかも・・・。)
ゼッタイに裏切るわけにゃぁーいきません!って感じだったっけ。
未だに清水さんには痛いトコをつくプレッシャーをかけられているけれどそれがけっこうタマンなかったりしてしまうようになってしまったボクはきっとこの清水さんの一言が、いい教訓とトラウマになっちゃってるんだろうなぁ・・・。
「前回よりイイモノをつくらなきゃイカン」・・・って。


関連リンク
「キミはボーイフレンド」(No.0026)
「サヨナラの法則」(No.0071)
「ハートのクレッシェンド」(No.0136)
「ベランダの天使」(No.0148)
「逢いたい人の名を(Dear BOYS)」(No.0199)

「サヨナラの法則」
作詞 前田たかひろ
作曲 山森正之
編曲 In Voice
プロデュース  
八木田麻衣
発売元 Epic/Sony Records
発売日 '93/1/15
album
「Mai from Tokyo Performance Doll」